韓国で働きたい人必見!就職・仕事は日本語教師から始めるべき理由

私は今、ソウルにある日本語学校で日本語教師として働いています。

韓国に留学にきた当初は、日本語教師という仕事について全く考えたこともなかったのですが、いろいろな事情があって今の仕事に落ち着いています。

で、働いて3年くらいになりますが、韓国で働きたいという方は、まず日本語教師から始めた方がよいのではないかと思うようになりました

もちろん、日本語教師の仕事が決して簡単なわけではありませんが、外国人がふつうの韓国の会社に入るよりは、ビザをもらって働ける確率がぐんと高まります。

そんなわけで今回は、韓国で日本語教師として働こうと考えている方、韓国での就職に悩んでいる方のために書いてみたいと思います。

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外国人が韓国で就職するのは狭き門

結論から先に述べておきます。僕たち外国人が韓国で就職するというのはかなり厳しいです

僕自身、留学ビザとワーホリビザを合わせると、約2年の間、韓国で生活しました。その間、アルバイトをしながら生活をしていたのですが、同時に履歴書を送って会社の面接なども何回か受けました。

で、これがけっこう厳しい。まず外国人(日本人)を採用する企業が少なく、貿易や翻訳などの会社であれば、ある程度の職務経験が求められます。

僕の場合、大学院を出てからすぐに留学したので、職務経験がありません。。なので、日本で何かしら会社勤めの経験をお持ちの方は、まだ可能性が残されているかもしれません

そして、これはもうどうしようもないのですが、2018年現在、韓国はものすごく就職難です。サムスン、現代などの大企業に入れるのはほんとごく一握りで、若者の失業率が20%近くと、ここ数年でかなり高くなっています。

実際に、韓国のスタバなどに入れば、TOEIC、TOEFLなどの英語の勉強をしている学生や、スタディールームに行けば、企業の面接の準備をしている若者などをよく見かけます。

つまり、韓国の一般企業に就職するためには、こうした就職活動中の韓国人との熾烈な競争に勝つ必要があるわけです。

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就労ビザがないと韓国で就職するのは難しい

もうひとつ僕たち外国人にとって乗り越えるべき壁がビザ(査証)です。

観光ビザ(ノービザ)で働くのは不法ですし、ワーホリは一応アルバイトはできますが、就労がメインのビザではないので制限があります。

少し前に韓国のコールセンターで働く日本人社員が不法就労で摘発されたというニュース記事を見ましたが、おそらくワーホリで渡航して働いた後、就労ビザがでるという会社の説明を真に受けたのだと思います。

もうこれは韓国の出入国管理法が改正されたら別ですが、就労ビザが簡単にでると思わない方がいいです。たとえ勤務先の上司が「このままウチの会社で働いたら」と言ったとしても、軽く流しておくのがいいでしょう。

ワーホリ以外だと、韓国の4年制大学や専門大学に入学してから就職するという人もいると思いますが、こちらも厳しいというのが現実です。

現制度では留学生が専門大学を卒業し、韓国内の企業に就職する目的で滞在するには、法務部が承認するビザが必要となる。しかしながら特定活動の就労ビザであるE-7ビザの承認が非常に制限されているため、専門大学を卒業したほとんどの留学生が就職できず自国に帰国している。 引用:  한국대학신문

記事では専門大卒について書かれていましたが、4年制の大学を出て会社から内定をもらっても、ビザが出なかったという話はけっこうあります。ちなみに工場現場にいくと外国人労働者が働いているのをよくみますが、ほとんどが不法滞在者だという記事を読んだことがあります。。

日本でも今まさに移民政策(とは内閣はいっていませんけど)が議論されている最中でありますが、韓国でもけっこう似たような状況なのかもしれません。

それでもE-2ビザ(会話指導)は発給されやすい

それでも「どうしても韓国の会社に就職したい」という方は、まずは日本での会社勤めの経験があるか否かが重要になってくると思います。特に専門職であればなおさらです。私は早々とあきらめましたが、周りの友人の中には見事、面接を勝ち抜いて、汝矣島にある会社で働いている人もいます。

僕は韓国の会社に就職したことがないので詳しくお伝えすることができません。が、どうしても韓国で働きたいという方は、外国語教育機関で働くためのビザであるE-2ビザを習得することをおすすめします。

つまり日本人であれば日本語学校に就職し、日本語教師として働くという方法です

メリット1.競争率が相対的に低い

他国に比べると韓国は日本語学習者が多い国のひとつです。つまり、日本語教師の需要があるというのがポイントです。

ですから、当然ですが僕以外にも日本語教師として働こうという方は大勢いますし、実際に競争率は決して低くはありません。でも、韓国でE-7ビザを習得して働くのに比べると、競争率は低いです。

メリット2.韓国語を活かせる仕事でもある

日本語教師ときくと、せっかく韓国語を勉強して話せるようになったのにもったいないと思う人がいるかもしれませんが、ぜんぜんそんなことないですよ。

授業は基本的に日本語で教える、というか日本語で授業しないとネイティブ講師の意味があまりないです。ただ学生と雑談したり、同僚の韓国人の先生と話したり、事務の先生とのやりとりなど、授業以外は韓国語でやりとりすることが多いです

なので韓国語ができなくても日本語教師の仕事はできますが、全く韓国語を必要としないわけではないと思ってください。

メリット3. 韓国は日本以上の教育国家

日本でも詰め込み式が批判されたり、ゆとり世代だと揶揄されたり、センター試験が廃止されたりと、教育に関する話題は事欠かないのですが、韓国において教育とは社会における絶対的なイシューといっても過言ではないと思います

最近、見たニュースだと、どこかの高校でテストの不正があって、どうやらその娘さんがその学校の教頭の娘らしいという感じの内容でした。日本だと新聞の社会欄にちょこっと載るくらいでしょう。yahooニュースなら、多少コメント欄が盛り上がるかもしれません。

でも、こっちだと夕方のトップニュース扱いになります。というかしばらくずっと報道されていました。まぁパッシング報道なわけですが、韓国において教育は人生を左右するので、不正なんかしたらそれこそ非国民扱いされてしまうのでしょうか。

こうした韓国では私教育も充実しているというか、様々な塾が乱立しています。特にここ数年で再び日本語教育市場も伸びていて日本語学校もわりと儲かっているようです。韓国における教育業界っていうのは市場が大きいというのは覚えておいて損はないと思います。

メリット4.ビザが出やすい

色々挙げればきりがないのですが、一言で要約すると韓国で日本語教師として働くための就労ビザ(会話指導ビザ)がでやすいです。結婚や永住ビザでも働くことはできますが、ワーホリビザはダメです。

ここではE-2ビザの詳細については割愛させていただきますが、基本的には韓国の日本語学校で面接を受けて、内定をもらったら、学校側でビザのための準備する書類を指示されると思うので、卒業証明書や犯罪経歴証明書などを準備することになります。

ただし、ここで勘違いしてほしくないことは、ネイティブだからといって日本語を教えられるわけではないということです。

ひと昔前であれば、ネイディブというだけで日本語教師になれた時代もあったそうですが、今はそういうわけにはいきません。授業の質もきちんと問われます。

そこで私がゼロから今の日本語教師の職にたどり着くまでの経緯を、簡単に紹介させていただきます。韓国でこれから日本語教師を目指しているという方はぜひ参考にしてみてください。

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韓国で日本語教師として働くには

まず、僕自身、大学での専攻は日本語教育ではありません。国語も得意というわけではありません。

ただ、日本人が学校で学ぶ日本語(国語)と外国人が学ぶ日本語は別物です。なので、高校時代に国語の成績がやばかったという方でも、きちんと勉強すれば日本語を教えることができるようになります。

さて、日本語学院で働くための要件ですが、だいたい以下のような条件が書かれています。

1. 日本語教育先行者、または副専攻者
2. 日本語教育能力検定試験合格者
3. 日本語教師養成講座420時間修了者
4. 日本語教育機関等で授業経験のある者
5. 四年制大学卒業者

この中で必須になっているのが、5番目の「四年制大学卒業者」ですというのも、四年制大学を卒業していないと、会話指導ビザ(E-2査証)を発行することができないからです

そして、大学で日本語教育を専攻していないという方は、3番目の「日本語教師養成講座」を受講し、2番目の検定試験に合格するという流れが一番わかりやすいと思います。

日本語教師養成講座とは?

文化庁が指定した日本語教師養成のための標準的な教育講座を意味します。この420時間講座を修了し、そのあと、日本語教育能力検定試験に合格すれば、日本語教師の資格が習得できます。

ただしこの検定試験は、毎年10月に試験が実施されているのですが、その合格率は20-30%とけっして高くありません

じゃあ、この試験に合格しないと日本語教師になれないのかというと、必ずしもそういうわけではありません。学校の先生は教員免許がなければ教壇に立つことができませんが、日本語教師は大学教員と同じく免許は存在しないからです。

それでも全くの素人だと困るので、日本語学校側としてはきちんと日本語教師としての教育を受けているのかを判断する材料として、420時間修了者や検定試験合格者という条件をつけているのです。

通学制と通信制

検定試験を準備する方法として大きく2つの方法に分かれます。

まず、日本語教師養成講座を開講している語学スクールに通い、資格を取得するという方法です。多くの日本語学校が講座を開講しているほか、「資格の〇〇」等の大手の資格スクールでも開講されているようです。

もう一つは通信制ですが、これは学校に通わずに独学で資格取得を目指すというものです。「生涯学習の○○」なんかが有名ですね。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、順番に説明します。

通学制

まず理論と実践。この2つをバランスよく学ぶことができるのが通学制の特徴と言っていいと思います。

たとえば、日本語学校であれば、その学校に通っている外国人学生に対する模擬授業ができるので、机上の学習だけでは得られない経験をすることができます。

デメリットは受講料。通信制に比べるとどうしても高くなってしまいます。だいたい50万円のところが多いようです。

通信制

通信制のメリットはなんといっても自分のペース、好きな場所で勉強できるということ。仕事をしながら勉強もできるという点では、勉強時間に融通がききやすいと言えるでしょう。

ただし、環境という強制力がはたらかないので、途中で勉強しなくなったり、怠けたりしがちです。一緒に勉強する人がいないと、けっこう孤独かもしれません。

私の場合、留学中だったので通信制にお世話になりました。

もし、私のように韓国滞在中に日本語教師になることを検討している方は、通信制が便利だと思いますが、そうじゃない方は、極力、学校に通いながら資格を取得するのがよいのではと思います。

というのも、通信制の場合、「日本語教育に関する研修を420時間以上受講したという証明にはならない」とされているからです。また、通学制と通信制の併用プログラムの場合でも、通信制が主でない場合には、420時間以上の研修をしたとは認められないという見解が法務省から出ています。

ということで、私は通信制で学びながら、検定試験を準備するという道を選択しました。

おすすめはNAFL日本語教師養成プログラム

大学受験のときにお世話になった「アルク」の通信講座です。大学に入っても、英語の論文を読むときには、英辞郎をよく使ったなぁ。

ここを選んだ理由は、単純に海外受講も可ってところです。ほかの講座はどうなのかわかりませんが、アルクのNAFL日本語教師養成プログラムは、教材を海外まで送ってくれます。(別途、海外発送手数料がかかります)

とはいえ海外に住んでいない方もおられると思いますので、そのほかのメリットをざっとあげておきます。

メリット1 合格保証制度(合格パック)

最近ではよく見かけるようになりましたが、この合格保証制度のある無しは大きいと思います。万が一、試験に不合格の場合は、一定条件を満たすことで返金を受け取ることができます。

1年に1回の試験で、4人に3人は落ちるわけですから、もしものことを考えて返金保証があるというのは有り難いと思います。ただ最初から返金保証を目当てに勉強するのではモチベーション低下の原因にしかならないので、最初から合格するつもりがない方には受講をあまりおすすめしません

メリット2 コストパフォーマンス

AスクールBスクールNAFL
受講料(税込)572,400円487,620円101,520円

通常、養成講座に通うと、入学金と教材費を含め50〜60万円の受講料になります。

なので、単純比較にはなりますが、NAFL日本語教師養成プログラムだと4分の1の費用で学ぶことができます。やはり通学するより圧倒的に学費が安いのが魅力ですね。

メリット3 日本語教師としてのキャリアを考えるなら検定試験が有利

繰り返しになりますが、NAFL日本語教師養成プログラムは検定試験に合格することを目的とした講座です。420時間コースは適応されないので。

一方、通学制の講座の場合、検定試験の結果に関わらず、課程を修了すれば420時間修了者になるのがメリットです。また通信講座にはない実習の授業があるので実践力を鍛えることができます。

なので、僕の考えとしては、時間的に余裕があり、体系的なカリキュラムでじっくり学びたいという方は養成講座に通われるのがいいと思いますし、僕のように海外にいる方や仕事で忙しい方、一発勝負の検定試験に自信のある方は、通信制でも問題がないと思います。

参考までにアルク公式ホームページによると、「同講座の修了生の試験合格率は57.4%」ということですので、きちんと勉強すれば結果はついてくると思います。これはどの講座についてもいえますが、本人のやる気次第です。

NAFL日本語教師養成プログラムの詳細を確認する

NAFL日本語教師養成プログラムの教材写真

見ての通り結構なボリュームがあります。勉強量でいうと通学制も通信講座もあまり変わらないと思います。学ぶ内容も大きな違いはないでしょう。

違う点を一つ挙げるなら教える人との相性です。これはもどうにもなりません。人間なので感情がありますし、好き嫌いはどうしても出てきます。

そういう意味で通信講座は自分との戦いだと言えるかもしれません。決まったペースでコツコツ勉強できる人じゃないとおすすめできません。

当時の僕は「韓国で絶対に働く」というモチベーションというか、そうせざるを得ない状況でした。人間追い込まれると異常な集中力を発揮するというのは、あなたも経験したことがありますよね(笑)。

なので費用も大切ですが、受講を検討する際には、まずは自分のモチベーションをしっかり確認してください。生半端な気持ちで申し込むとたぶん後悔します。

NAFL日本語教師養成プログラムの詳細を確認する

おわりに

検定試験を終えたら、あとは面接だけです。履歴書を片っ端から送りましょう。

何社送ったのか覚えていないですが、そのうち面接の連絡をいただいたのは3校ほど。そのうち2校は日本留学試験(EJU)の専門学校で、残り1校は一般の日本語学校でした。

最終的に選んだのは、日本留学試験の専門学校。小論文、面接、日本語、総合科目など、日本の大学を準備する韓国人学生を相手に日本語を教えている塾です。

ここだけの話ですが、日本語だけを教えられる先生よりも、英語、数学、社会、小論文など、大学受験科目を教えることができる先生は重宝されるようです。例えば、日本で塾講師の経験がある方は、日本語の授業経験がなくても、即戦力として評価されるという話を聞きました。

幸い、私も大学で論文を書いたりしていたので、小論文を教える自信があったのと、歴史や政治が専門なので、大学入試の社会科目を教えるのも得意でした。

私もおそらく日本語を教える能力ではなく、大学入試科目を教える部分を評価されて、採用されたのだと思います。(最初は日本語の授業を教えていませんでした。)

なので、もし塾講師の経験のあるという方は、日本留学試験コースを開講している日本語学校で働くことを検討してみてはどうでしょうか。

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コメント

  • コメント (2)

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    • yomo
    • 2018年 12月 31日

    はじめまして!記事を読んで色々と参考にさせて頂いてます。質問があります。日本で日本語教師の養成講座に通おうと考えているのですが、私は専門学校卒です。そこで韓国の大学に編入し卒業することが出来たら、四大卒になりビザを発行してもらえるようになるのでしょうか?今はTOPIK6級を目指して勉強しているところで、大邱大学の語学堂に入り、そこで大学編入を出来ないかと考えています。簡単なことではないと思いますが、アドバイスを頂けたら嬉しいです。

      • ヨシ
      • 2019年 1月 02日

      韓国の四年制大でも問題ありません。また日本語学科であれば、日本語教師の採用において優遇されると思いますが、いずれにせよ四大卒はE-2ビザを発行するために必要な基準なので、頑張ってください。