大学院入試の合否は英語対策と研究計画書で8割決まるという話

大学院入試を準備するにあたって、筆記試験と面接・口述試験が必要であるというのはすでにご存知だと思います。

ところが、大学受験に関しては多くの情報が有り余っているのに、大学院入試(院試)に関しては少ないですよね。僕自身も周りに大学院入試を準備している友人が一人しかいなかったので苦労した記憶があります。

さて、実際に大学院入試を準備しながらわかったこと、入学した同期のM1に聞いて知ったこと、研究室の先輩や後輩との雑談で気づいたことを要約すると、院試において英語と研究計画書、それと研究室訪問が重要だということです

とはいえどうやって準備すればいいのかわからないという方もいると思うので、今から説明しようと思います。興味のある方は続きを読み進めてください。

なお、前提として同じ大学の大学院に進学する内部進学ではなく、別の大学院に進学する外部進学に焦点をあてて解説しています

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STEP1 入試説明会と研究室訪問の参加はほぼマスト

大学院入試のスタートは、入試説明会から始まるといっても過言ではないでしょう。もちろん、気になる研究室や教授の研究をすべてチェックしておいた上での話です。

ほとんどの大学で大学院入試説明会を実施しているはずなので、必ずスケジュールを調整して参加するようにしましょう。というか大学四年生であれば、しかも就活していないのであれば時間的余裕がありますよね。

なお別記事でも書いたことがありますが、研究室訪問もしておいた方がいいでしょう。僕自身は入試説明会の前に研究室訪問をしましたが、説明会で気になる教授と話す機会をつくることができると思うので、後日研究室訪問をしてもいいと思います。

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STEP2 大学院入試の情報を集める

そして情報収集。これはもう大学院入試を制する上で鉄則ですね。もうこの段階で入試の成否が分かれるといってもいいかもしれません。それくらい重要だということです。

大学入試と比べると、大学院入試に関する情報は非常にクローズドです。書店で売っている情報はネットでも拾うことができる表面的な情報しか書かれていません。だから、入試説明会と研究室訪問という面倒かもしれませんが、足で稼ぐ作業が重要なのです

具体的に得られる情報を列挙しておきましょう。

  • 過去問・出題傾向
  • 出身と外様(外部)の比率
  • 大学の施設、研究室の内部など

順番に説明していきます。

過去問・出題傾向

大学入試でも資格試験でも、やはり試験対策の基本は過去問を入手し、解いてみることから始まりまります。

ただ「赤本」という形では売られていないので、大学に問い合わせしてみる必要があります。志望する大学院の入試情報ページに入り、検索してみてください。親切な大学(ITリテラシーのある大学)であれば、過去2, 3年分の過去問をウェブ上で公開していたりします。

僕の場合は、郵送で過去問を送ってもらうという形でしたので、切手を貼って過去問を請求しました。まずはきちんと過去問の有無を調べておきましょう。

じゃあ、問題は過去問が非公開の場合どうするのか。事務室に問い合わせてもだめだったという場合ですね。フォーマルな手段だと過去問が入手できないなら、インフォーマルな手段を使うしかありません

つまり、指導を希望する教授にきいてみる、研究室の先輩にきいてみるという方法です。特に研究室の先輩方は試験に合格して入ったのですから、貴重な情報源となるわけです。で、繰り返しになりますが、こうした情報源というのは足で稼がないと手に入らないわけです。

「いやいや、それでも全然情報がないんですけど!」もしこうなったらどうするか。僕ならあきらめるかもしれません(笑)。というか過去問の情報がまったく外に出ていないというのは、外部から人間を受けれるつもりがない。つまり外様の受験生を受け入れない(内部進学100%)の可能性があるので、その場合は入試結果を確認するか、他大学の院生がいるか確認しておく必要があります。

内部進学と外部進学の比率

これはホームページの入試データなどで調べることもできます。先程述べたように、内部進学100%の場合、外部の学生はシャットアウトしていると解釈するのが妥当です。

ただ例外もあります。大学の同期でものすごく頭のいいやつ(首席卒業)がいるんですけど、彼は内部進学の壁を打ち破り、唯一外部出身の院生になっていました。

・・とはいえこれは例外だと思うので、なるべく外部進学出身者のいる研究室を目指すのをおすすめします。例えば、学部をもたない独立大学院(大学院大学)であれば、わりとオープンです。

とはいえこの辺りのことは実際にきいてみるといいでしょう。それで外部出身者が多ければ問題なしです。

大学の施設

よくある話ですが、ホテルの外観と内装の写真をみてきれいだと思って予約したのに、実際に泊まってみるといろいろ問題があったって話ききません?

やっぱり写真だと限界があるわけです。特にホテルなんかだと写真一枚の出来が売上を左右するので、きれいなものしかありません。

じゃあ大学のホームページはどうか。お金のある大学はしっかりとつくりこんでいます。試しに早稲田大学のHPにスマホでアクセスしてみてください。どうですか?

おそらく早稲田大学を受験する100人に1人くらいが、ホームページをみて胸を高鳴らせるわけです。それで、実際に足を運んでみるとどうか。まぁイメージした通りでしょう。

ところが、大学の図書館や研究室の中、食堂、講義室などは、外部の人間はなかなか見ることができません。特にお金のない国立大学を受ける場合、施設に関してはお世辞にもいいとはいえません(赤門の大学以外は)。

何がいいたいのか。もう繰り返しの繰り返しですが、直接足を運んでみないとわからないということです。それで入試説明会というのは建物の中まで見学できる絶好の機会なわけです。少なくとも2年はお世話になるわけですから、自分が使う研究室くらい事前にみておきたいくありませんか?

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STEP3 院試の勉強を始める

さてここからが本題です。以上、ある程度の情報を集めた上で院試対策が始まります。で、問題は何の準備をすればいいのかという話なのですが、文系理系、学部学科によって異なります。

その中でも絶対的に必要なのが英語と研究計画書です。これはもうほとんどの院試で課される科目だと思っておいた方がいいでしょう。簡単に理由をあげておきます。

理由1:文献がほとんど英語

学部によりますが、大学院の授業で扱う教科書、文献は英語がほとんどです。心理学系は100%といってもいいかもしれません。

とういうことは、ある程度英語の読解スキルがないと授業についていくことができないし、論文もかけない。えーい、だったら院試で受験生の英語レベルを確認してやれ!というのは、僕でも考えそうな悪魔からの知恵です。

理由2: 何が目的なのかわからない人を門前払いできる

とはいえ世の中には英語が上手な日本人というのはそれなりにいます。じゃあ、英語ができれば万事OKなのかというと、もうひとつ壁を用意しているのです。

研究計画書という院生になってからもお世話になる代物ですが、これがまぁ書くのに苦労するわけです。だって学部生がそんなもの書いたことあるわけがないでしょ。

とはいえ教授が研究計画書を大真面目に読んでいるかというとそういうわけじゃなくて、どうやら学生の思考力と論理力。このあたりを判断する材料としているようです(うちの教授が飲み会でちらっとそんなことを言っていました)。

ですので、ものすごい内容を書く必要はありませんが、だからといって訳のわからないことや、空想レベルのお話を書いてもだめですよということです。社会通念に照らして判断しますからね。

理由3: 専門科目ではあまり差がつかない

これは一般論ですが、専門科目は得意だったり勉強する人が多いです。でも英語対策はなおざりにする人が多い。

僕は大学にはいってから英語を全く勉強していなかったので本当に苦労しました。専門科目は院の先輩から勧められた参考書を図書館で借りてきて、ずっと読んで頭に叩き込んだのですが、英単語はそうはいかない。

おそらく英語対策をきちんとしていなければ、一次試験で落ちていたと思います。おそらく落ちた受験生のほとんどが英語が原因じゃないでしょうか。

ということで今から対策について僕なりの勉強法を思い出しながら解説させていただきます。

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時間がないので通信講座「Z会」を利用する

ホームページ:https://www.zkai.co.jp/ca/daigakuin/

院試対策の方法は、大きく3つにわかれます。1.大学院入試予備校に通う、2.通信講座を受講する、3.独学でなんとかする。

まず時間的余裕と金銭的余裕があれば、予備校に通う方法があります。実は大学院入試のクラスを開講している予備校というのもいくつか存在します。ただ、こうした大学院入試コースのある予備校というのは、都心部がほとんどであるため、地方に住んでいる人にとっては難しいかもしれません

それで、あまり時間がないし、なるべく費用もかけたくないという方には、通信講座の受講をおすすめします。通信講座であれば、場所は関係ありませんから、どこでも勉強できます。さらにその中でも群を抜いておすすめなのは、大学受験でおなじみの「Z会」です

なんかなつかしい響きですよね。そう、大学受験でもお世話になったあのZ会です。あまり知られていませんが、実はZ会でも大学院入試対策講座が用意されているんです。

Z会の特徴1: 大学院英語コースが細分化されている

下の図をみてもらったらわかるように、各自の状態にあったコースを選択することができるようになっています。

例えば、僕のように英文法が怪しいという人は基礎から受講してもいいですし、英作文の勉強だけしたいという人は、英作文コースを受講することもできます。

Z会の特徴2: 研究計画書講座

そしてもうひとつの悩みである、研究計画書講座も用意されています。

基本的に研究計画書で書くべきこととは、

  1. 具体的な研究テーマ
  2. その研究テーマを選んだ背景(先行研究の課題など)
  3. 研究の意義・目的
  4. 研究のアプローチ(事例研究・理論研究など)
  5. 研究で得られる成果

少なくとも、これら5つの点は書いておくべきでしょう。大体3000から4000字でまとめることになると思いますが、短期間ですぐに書けるものではないので、しっかり準備しておく必要があります。

さて下のカリキュラムをみてください。

今ふと思ったんですが、卒業論文を書く上でも参考になりそうですよね。僕自身は自力でなんとか研究計画書は書いたんですが、必要な方は参考にしてみてください。

Z会の特徴3: 添削課題つき

僕がZ会の通信講座をおすすめする最大の理由は添削課題にあります。詳しくはZ会のホームページを参考にしてもらいたいのですが、「大学院英語講座」には6回、「研究計画書講座」には4回のWebによる答案添削があります。

実は独学で一番困るのは、添削してくれる人がいないのでその英語和訳があっているのか、研究計画書のロジックがどうなのか、客観的に判断してくれる人がいないという点です

小学生から大学受験までZ会の添削には定評がありますし、特に英語が苦手という人にとってはかなり助かるのではないでしょうか。

おわりに

正直、院試にかける時間はそれほど多くありません。早くから準備するに越したことはないですが、院への進学を考える時期は人それぞれです。

ただ研究計画書はなるべく早めに仕上げる必要がありますし、英語が苦手な人であれば単語を覚えるなりするべきです。

参考までに僕が大学院入試のときにつかった参考書を以下に列挙しておきます。

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